A Beautiful Mess 2

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アメリカ大統領選挙の細かい話(勝者総取りじゃない州もある件)

 

ついに、次期アメリカ大統領が決まりました。

予想外の結果ですが、それについてはまあ他に譲ります。

 

選挙制度については、いろいろなニュースで触れているので、結構知られていると思いますが、簡単に言うと、州ごと割り振られた選挙人を勝者が総取りする、というものです。

この選挙人を270人以上獲得したら、大統領選で勝利ということになります。

 

ただ、この勝者総取り方式ですが、2つの州(メイン州ネブラスカ州)では採用していません。

 

と、その前に、選挙人の人数について説明が必要ですね。

 

大統領選挙で、各州に割り振られる選挙人の数は、各州選出の上院議員+下院議員の人数の合計となります。(注:上院議員・下院議員が選挙人になるわけではない。)

上院議員は各州2人、下院議員は人口に比例します。

例えば、全米最大のカリフォルニア州には55人の選挙人が割り振られていますが、このうち2人は上院議員の数、53人が下院議員の数となります。

ですので、どんなに人口が少ない州でも下院議員が1人はいるので、最低3人の選挙人が割り振られるということになります。(アラスカ州とか)

 

 そこで、メイン州ネブラスカ州の話に戻ります。

この2つの州では、上院議員分の選挙人と下院議員分の選挙人を別に選出します。

まず、上院議員分の選挙人は他の州と同じように州全体での勝者が総取りします。ここで、勝者が2人をゲットします。

 

キモになるのが、下院議員分です。

下院議員分の選挙人は、下院議員の選挙区ごとに勝敗を決します。

よく分からないので、例を示します。

 

例:メイン州(選挙人数4)

上院議員分(州全体)=クリントン 2人

下院議員1区=クリントン 1人

下院議員2区=トランプ 1人

となり、クリントン3人、トランプ1人と分け合いました。

 

もし、メイン州が他の州と同じ勝者総取り方式だったら、クリントンが1人分多くゲットできたということになります。(1人や2人で結果は変わりませんが…)

ちなみにネブラスカ州では、下院議員分もすべてトランプが取ったので選挙人は分かれませんでした。

 

逆に、もし他の州でもこの2州と同じ選挙方式だったら、結果は変わっていたのかなあ、とも思いますが、分析が面倒くさすぎるので今はやりませんw

 

edition.cnn.com